ブルーマンデー症候群対処法ブルーマンデー症候群対処法●月曜日には会議をしない 英語には「ブルーマンデー」(憂うつな月曜日)という言葉がありますが、さらに米国には「ブルーマンデー・レモン」というジョークがあります。「レモン」は「欠陥品」を表す俗語ですが、このジョークは、月曜日に製造された自動車のエンジンは故障が多いので、誰も買わないという意味だそうです。 ある統計によると、会社を休みたくなる日は圧倒的に月曜日が多く、また仕事上のミスも月曜日の午前中に増加することが報告されています。週末を過ごしたのち、意気消沈して迎える憂うつな月曜日は、たしかに体にはよくないことでしょう。実際、欧米では以前より、心筋梗塞などで死亡する人は、ほかのどの曜日よりも月曜日が多いことが報告されています。 実は、ブルーマンデーと呼ばれる月曜日の苦痛は、人間の持つ知力・気力・体力の三つのリズムが無視された結果、そのひずみが休日明けの月曜日にしわ寄せされてきたために生じると考えられます。 もともと人間には、1週間の間でも、肉体や知性、感情・気力に好・不調のリズムがあることが知られています。行動科学研究所の山村昌隆氏によれば、月曜日には肉体的には好調でも、知性、感情・気力は不調であることが示されています(図)。 このような生体リズムからみると、月曜日には会議や重大な決定事などは避けるようにして、水曜日か木曜日にもっていくことが大切といえるでしょう。また、家族とともに食事をしたり、楽しむのに最適な日は金曜日や土曜日ということになります。 ●土曜日に家族サービス、日曜は汗を流して過ごそう 月曜病を未然に防ぐには、土曜、日曜の過ごし方を工夫することが大切です。疲れの出るスポーツなどは土曜日にやって、日曜日になると家族サービスに努めたり、明日からの準備を始める人が多いようですが、これはあまり上手な週末の過ごし方とはいえません。むしろこの逆で、土曜日は家族サービスや仕事の準備をして過ごし、日曜日はスポーツなどで体を動かして汗を流す方が、日曜の夜ぐっすり眠れていいのです。 依然として日本人には、休むことは怠けることであるような風潮が残っているように思われます。休日や余暇が増えてきたことは好ましいのですが、欧米人に比べて休日の過ごし方がどうも下手なようです。 たまには発想を変えて、映画の夜間上映を見るなど、月に1回くらいは日曜の夜を外で過ごしてみるのもいいでしょう。一週間のリズムが一定していることも大切ですが、マンネリを防ぎ、新しい可能性を開くためにも、ときには冒険してワンパターンの休日の過ごし方を変えてみてはいかがでしょうか。 ジャンル別一覧
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